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☆ひより かわら版☆ 12月

チューリップとまごころを届けます!

 11月15日。毎年恒例になっている富山県砺波市によるチューリップの球根植えの支援が植松入生仮設住宅で行われました。今回は富山県砺波市からマイクロバス1台と2tトラック2台に、チューリップの球根と12名の職員を乗せ、前日の午前9時に砺波市を出発し、8時間かけて名取市まで来てくれました。砺波市と名取市のつながりは、震災当初、砺波市の消防団が名取市に災害支援に来たのがきっかけで、毎年チューリップの球根植えの支援にきていただいています。
 チューリップは砺波市の花であり、市のシンボルにもなっています。砺波市では稲作のかたわらチューリップの球根を生産している農家が多く、春には田んぼ一面にチューリップの花が咲くそうです。毎年ゴールデンウィーク頃にはチューリップフェアが行われ、700品種300万本のチューリップを見ることができます。
 小雨の降るあいにくの空模様の中、上下カッパに身を包みチューリップの球根植えが始まりました。名取市の全仮設分のプランターに、砺波市の職員、名取市の職員、植松入生仮設住宅の住民とが力を合わせて作業を行いました。プランターに入っている古い土を開け、新しい土と混ぜて消毒をし、ひとつのプランターに16個の球根を植えていきます。一時雨が強く、作業を中断する場面も見られましたが、天候も回復し泥だらけになりながら作業は無事終了しました。参加した住民さんたちは「来年も綺麗なチューリップを見るのが楽しみだ」と笑顔で話していました。
 作業の後は植松入生仮設住宅の住民さんが全仮設を代表し、感謝の気持ちを込めて準備してくれたお昼ご飯をみんなでいただきました。砺波市の方々に宮城の味を食べてもらいたいと、おくずかけや笹かまぼこなどの郷土料理を振る舞いました。砺波市の方々も美味しいと喜んで、おかわりする人も多く見られ、楽しい時間を過ごしました。
 皆さんはチューリップの球根を植えた後の育て方を知っていますか?私は植えたらそのままほったらかしにしてしまっていました。そこで、チューリップの育て方を砺波市の方に聞いてみました。「チューリップを綺麗に咲かせるには野ざらしにしておくのが一番。冬の間も水を切らさないことがポイントです。寒くて可哀そうだと、軒下に置いたりせず、雪が積もるようにすると綺麗なチューリップが咲きます。」と教えてくれました。皆さんもこの育て方を参考に綺麗なチューリップを育ててみて下さい。
雨にも負けず…。皆さん一生懸命作業をしています。
こんなにたくさんのプランターに球根を植えました!
植松入生仮設住宅の住民の皆さんにより、美味しいおもてなしがありました。
「宮城の味」をみんなでいただきました!
砺波市長(写真右側)と名取市長(写真左側)も駆けつけて下さいました。
最後に記念の一枚。またの再開を願って…
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