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☆ひより かわら版☆ 1月

日本とブラジルの架け橋コンサート

 11月29日(木)美田園第1仮設住宅に『皆さんこんにちは!』という明るい声と笑顔。住民さんが引き寄せられるように、かけ寄って握手をしていたのは、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンの日系社会の皆様に日本の歌を届ける活動をされている、中平マリコさんです。ブラジルでのチャリティーコンサートを終え1年ぶりに名取に帰ってきました。
 最初のご支援は、2012年1月の植松入生でのふれあいコンサートでした。その後、雇用促進住宅でもご支援をしていただき、今回で7回目となります。  
 「花」「夏の思い出」「里の秋」「ペチカ」などの唱歌や童謡を、楽しんで歌っている住民さんの姿は、幼い頃にタイムスリップしているかのように朗らかな優しい眼差しです。今年は『ブラジル日本移民110年』の記念の年との事で、美智子皇后陛下が作詞された「ねむの木の子守歌」を歌ってくださいました。住民さん達は、マリ子さんの明るく美しい歌声を聞きながら、毎回土産に持って来てくださる97歳の忠邦おじいちゃんのブラジル珈琲とクリスマスケーキで、遠いブラジルに想いをはせていました。
 マリ子さんの活動は、日本の歌を通して、日本とブラジルの架け橋ともなっています。ブラジルコンサートで出会った移民の方が体験された苦労話。辛い状況の時に口ずさむ、美空ひばりや日本の歌の力強さ。歌だけでは伝えきれないブラジル移民の方の体験話は、住民さんも共感できる部分があるようです。
 前回のイベントの際に預かった、植松入生の住民さんが心を込めて編んだ帽子やマフラーを、日系ブラジル人の方々にプレゼントされたようです。小さな子供さんから高齢の女性まで、皆さんすぐに身に付けてとても喜ばれていたと伺いました。
 今度はお互いの健康を願いながら閖上での再会を笑顔で約束しました。
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