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☆ひより かわら版☆ 9月

~竹灯篭による盆供養~

 雨の降りしきる8月15日、愛島東部仮設住宅にて兵庫県のボランティアの皆さんと「竹灯籠による盆供養」を行いました。
 2013年8月15日から、毎年こうして行う追悼行事は愛島東部の住民さんにとって、大きなイベントの一つとして貴重な経験となっています。
 竹灯籠に使用する竹は、地元の農家の方が7月から準備をするそうで、「毎年竹を切り落とす作業は、竹林再生にも繋がり、高齢である農家の方の交流にもひと役買っています。」とボランティア団体の山川会長から話を伺いました。
 竹には、「絆」「希望」の文字と一緒に住民関係者の名前も刻まれています。灯籠に灯す火は「1・17希望の灯り」から分けて持って来られ「メデシマアリガトウ」と言うメッセージが730本の竹灯籠で作られました。
 土砂降りだった天候も震災発生時の午後2時46分になる頃には、一瞬にして雲が無くなり、参加者全員で静かに黙祷を捧げることが出来ました。
 その後、自治会ではボランティアの方々との交流会を催し、ボランティアさんがお土産に持ち帰るほど美味しいと評判の、料理上手な奥さん手作りのきゅうりの漬物などを食べながら、限られた時間の中でコミ二ケーションを図り交流を深めているようでした。16日の竹灯籠の後片付けの際には、前日の交流会で盛り上がった人同士が、笑顔で挨拶を交わし帰りには互いに別れを惜しむように固い握手と笑顔で再会を約束していました。
 来年の3月11日を最後に愛島東部仮設住宅での竹灯籠による追悼行事は、幕を閉じるようですが、兵庫県のボランティアの皆さんは今後も場所を変えて、愛島東部の住民さんと交流を続けたいとお話してくれました。
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