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☆ひより かわら版☆ 4月

~一陽来復 旅立ちの春が訪れました~

ビレッジハウス愛島(旧雇用促進住宅)は一部の特定延長者を除き、平成30年3月31日を持って応急仮設住宅の供与期間が終了となります。それに伴い自治会も解散し集会所も閉所されることになりました。

3月8日、集会所前に植えられたチューリップの芽もようやく顔を出したこの日、ひまわり会と保健センターのイベントとしては最後になる“感謝の会”が開かれました。ひまわり会とは雇用促進住宅近隣の名取が丘地区の住民さんからなる団体で、震災直後から様々な支援活動を行ってきました。保健センターと共に一緒になって調理をし会食をするこの会はとても楽しいイベントで、最後となったこの日は大勢の参加者で賑わいました。

今迄の写真をスライドに編集した映像を鑑賞しながら、楽しい思いで話に笑いあり涙ありみんなで懐かしんでいました。

 今こうしてそれぞれの道に再出発する日を迎え、長い間お世話になった感謝の言葉を伝える雇用促進住宅の住民さんの表情には、不安な中にも新生活へ向かう力強さと覚悟が感じられます。

厳しい日々を乗り越えた住民さんたちに、春の陽ざしが差し込んでくるのを感じられるような一日でした。

作品で心を伝える ~つながるこころの和~

 震災後の2012年3月、主婦の人達を対象に「何かできることがないか?」という思いから、この活動は始まりました。
2012年1月に自治会を通じて「内職をしてみませんか?」という講習会を始めた事がきっかけです。その名も「夢工房」。代表は市川一子さんです。
 現在「夢工房」はボランティア7人、住民8人と当初のメンバーのまま6年間続けています。平均年齢80歳のメンバーで「しゅくしゅたわし」「しおり」など毛糸作品を中心に作っています。
 復興公営住宅への転居に伴い、作り手の住んでいる場所が散散になってしまい、ボランティアの送迎で集まり、活動を継続しています。「復興公営住宅へ転居後は出かける機会も少なく、近隣の方とのつながりが少なくなってきたが、この活動のおかげで楽しく過ごせたことが一番よかった。」と住民さんは話をしていました。
 そんな、「夢工房」も箱塚桜での活動は今年2月26日で終了しました。3月からは新しい場所、仙台市四郎丸の「ソレイユ」にて活動をしています。興味のある方は、是非見学へ行ってみてください。
 仮設住宅から復興公営住宅へ転居した今も作品を通じて繋がっていられている事、それもこの活動で得られた大切な宝物です。今後も作品を通じて「人の和がつながっていく」ことを願っています。
 箱塚桜仮設団地は今年4月27日に閉鎖となります。今まで関わって頂いた大勢の皆様方に感謝申し上げます。ありがとうございました。
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