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☆ひより かわら版☆ 9月

~特別でなくても、しあわせな日常~

 7月に完成した閖上復興集合公営住宅へ愛島東部団地からも多くの住民さんが転居し、182戸のお部屋のうち、現在3分の2以上が空き部屋になっています。
 そして、集会所でのイベントもずいぶんと少なくなりました。現在、ボランティアの方々によるイベント開催のほか、住民さんによるデカ麻雀同好会(特大の麻雀パイを使った麻雀です)やカラオケ同好会、愛島ダンサーズのレクダンス練習や黙々と手芸をする方、マッサージ機やヘルストロンをかけに来る方、なんとなく集まった方々でお茶飲みやテレビをみたり、楽しく自由にのんびりとくつろげる場となっています。
 仮設住宅として住み始めたこの団地に、気付けば、生活に欠かせないコミュニティが出来あがっていました。そのため、転居された方が来て住民さんと一緒に過ごしたりもします。そこには、笑顔が集まり穏やかな時間が流れています。

美田園第一仮設住宅での夏祭り

 816日に美田園第一仮設住宅で恒例の夏祭りが開催されました。梅雨が明けたとは思えない雨降りの日が続き、みんなでてるてる坊主を作り晴れることを祈っていました。その祈りが通じたのか、当日雨が降る場面もありましたが、無事に外で開催することができました。

 公営住宅が徐々に完成し、来年には名取市の仮設住宅が集約されることが決まり、この美田園第一仮設でのお祭りは今年で最後となりました。最後だからこそ心に残るようにと、みんなで協力し様々な企画を実施しました。屋台にコンサート、太鼓演奏、ミニSL、盆踊り、抽選会と盛りだくさん!その中でも閖上の伝統行事の「饅頭焼き」は大人気で、「懐かしい」といった声が多く聞かれました。本来「饅頭焼き」は柳の枝に饅頭を刺し、家の前に焚かれた盆火で饅頭を7軒焼いて回って先祖を供養する風習だそうです。

 メインの盆踊りでは生の演奏に合わせ、皆浴衣を着て大人から子供までとても楽しそうに踊っていました。お祭りが終わった後も「このお祭りをこれで終わりにするのではなく、来年以降閖上に引き継いで実施しよう」と張り切っていました。

是非皆さん、来年は閖上に足を運んで一緒にお祭りに参加してみて下さい。

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